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新宿歌舞伎町のレンタルルームで何とも悔しく虚しい体験をした翌日、俺はその一件を同じ警備会社に務める仲の良い同僚に打ち明けました。もちろん恥ずかしい事ですから誰にも言わずに墓場まで持って行こうと思っていたのですが、誰かに聞いてもらわないとどうにかなってしまいそうで…。笑われるのを覚悟で全てを打ち明けました。

 

するとその同僚は笑うでもなくバカにするでもなく、俺の話に真剣に耳を傾けてくれました。その上「そいつは大変だ、散々な目に遭ったんだな。実は俺も以前同じような掲示板を使ったことがあって、相手の女が指定してきたホテルに向かったら強面の男たちが現れて、金を要求されたんだよ。その時はたまたま警官が近くを通りかかったから何事もなく済んだけど、危うく美人局に会いそうになったことがあるんだ」と自分の過去の失態を打ち明けながら慰めの言葉を掛けてくれました。

 

どうやら割り切り掲示板のように誰でも気軽に使えるものは美人局や恐喝を企む悪徳組織の温床になっているようでした。同僚も俺と同じような被害に遭っているのですから、恐らくもっとたくさんの人が掲示板を利用したことで散々な被害に遭っていることでしょう。男の欲望を餌に悪だくみをするなんて許し難きことです。ですが良い勉強になりました。悔しくて虚しいけど、掲示板なるものが如何に危険かがよく分かりましたから。今後は性欲が溜まりムラムラしても絶対に利用しないと心に誓いました。

 

それともうひとつ、同僚から驚愕の事実を聞かされました。俺はお互いに干渉せずに体だけの関係を持つことが割り切りという事だと思っていたんです。しかし実際の意味とは大きな違いがあり、本当は援助交際のような関係の事を指すんだそうです。要するにセックスをする対価として女性にお金を払うという事。それを初めから知っていたらあんな女に会わなかったのに。知らなかったとは言え悔やんでも悔やんでも悔やみきれません。